環境問題への取組み
環境への負荷を軽減する為に「環境に優しい」生産方式への転換が全ての企業の責任となりつつある今、メッキ業界も真剣にこの問題と取り組む必要性に迫られています。
弊社も様々な環境問題に挑戦し、常にその「答え」を探し続けておりますが、ここにその一部を御紹介させていただくと共にお客様の環境負荷低減活動にも弊社の取り組みをもって少しでもお役に立てればと考えております。

6価クロムフリークロメート
現在は全自動ラインへの導入が未定のため、*「3価クロメート処理専用大型実験装置」を 使用して試作品等の製作や様々な実験を行っております。
その結果として、素材・形状・めっきの影響等により仕上りがやや不安定な面が今後の課題として判明しております。また、弊社では環境面に配慮し、排水負荷の少ない"無機タイプ"の薬品を使用しており、他の有機タイプの3価黒処理薬品や従来の6価黒クロメートに比べ、漆黒さ・均一さで若干見劣りする部分がございます。
品物によっては、「従来の6価処理品と見分けがつかない」とのご好評をいただいている物もございますが、特に外観が重視される光学関連部品のご相談が多く、いかにして品質を安定させるかがポイントと考えております。
今後も、早期の全自動ライン導入を目標に、更に多くのお客様にご満足いただける様、チャレンジして参ります。
どうぞ、ご期待下さい。

*クロメート処理(後処理)専用の設備の為、めっきは別の全自動ラインで行っております。


炭化水素洗浄

かつて金属部品洗浄の「万能薬」だったフロンやエタンはオゾンホールの発生原因であるとして使用禁止となり、各企業は主にトリクロロエチレンや塩化メチレンを代表とする塩素系有機溶剤をその代替として使用してきました。
しかし、これら塩素系有機溶剤も発ガン性の疑いと地下水の汚染に依る環境への悪影響が懸念され、急速にそれらの使用制限と更なる代替の模索が始まっております。
弊社では炭化水素系洗浄液を使用した全自動洗浄機を2台用意し、脱塩素系有機溶剤をお考えの方を対象とした、金属部品の代行洗浄を平成10年10月より開始しております。
特徴としては2台の自動機を使い分ける事によって様々な形状やロットのワークに対応することができる上、洗浄力も従来のエタン等と同等の洗浄性を確保しておりますので品質的にもきっと御満足いただける事と思います。もちろん塩素系有機溶剤のような人体への影響はありません。洗浄の良し悪しはとにかく現物を見ていただく事に限ります。弊社ではサンプルワークの試験洗浄も行ないますのでお気軽にお申し付けください。


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